電子書籍の利用方法は多数存在している。電子書籍は紙書籍以上に、インターネットで展開できるチャンスが増える。
しかし、今現在はその可能性がある事に気付いている人はほとんどいない。そして、先に仕掛けていた人の方が成功を収めやすいのも事実だ。
あなた電子出版を行う際、どの段階で電子書籍を利用してビジネスを展開するかで結果は大きく変わる。
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電子書籍とクープマン目標値
そこで今回は、クープマン目標値を用いて考えてみよう。
(1)独占的市場シェア
市場を独占している状態である。
電子書籍を上手に利用してビジネスに活かし成功した場合、同業者の中で独占的なポジションを得る事ができる。
早い段階で的確に電子書籍を取り入れた場合に独占できるだろう。
(2)相対的安定市場シェア
複数の企業で競争している市場であり、その中でトップシェアを握る企業の事。
誰かが成功しているのを見て電子書籍を利用する同業者が増えた場合、自然とライバルも増える。その中でいかに差別化を図れるかが重要になってくる。
(3)市場影響シェア
トップ企業が持つシェアとしては、下位企業からいつ逆転されるか分からない不安定な状態である。
電子書籍市場はまだ確立されていないので、上手く展開できれば下克上もあり得る。
(4)並列的競争シェア
複数の企業が競争し拮抗している状態である。
成功者が増えれば同業者以外も利用しようとする。電子書籍を使ったマーケティングが一般的なマーケティングの仲間入りとなる。
(5)市場認知シェア
その市場に企業として存在している事が生活者に想起されるレベル。
電子書籍でビジネス展開が当たり前となり、飽和された状態になる。利益を受けるチャンスも減っていくだろう。
(6)市場存在シェア
市場で何とか存在できるレベル。
この状態で入るなら大きな差別化が必要になるだろう。
(7)市場橋頭堡シェア
市場に参入する為の足がかりを築いた状態。
飽和した電子書籍市場で電子書籍マーケティングが成功すると思うのは諦めた方が良いだろう。それならば、違うマーケティングを模索した方が有益だ。
著者の立場は常に変わる
以上のように電子書籍市場がどの段階にあるかで著者(企業)の立場は大きく変わってくる。
これは何も電子書籍に限らないだろう。いち早く的確に採用した所が成功を収めている。